支部長の浜田真（はまだしん）です。支部長として３期、５年目となりました。また、県協会では副会長（流通促進・賃貸市場各委員会担当）という重責を拝命することになりました。三好孝一新会長の元、筑紫支部及び福岡県宅建協会の発展のため頑張りますので、今期も引き続きよろしくお願い申し上げます。

さて、新型コロナウイルス感染症の５類感染症移行後、不動産ＤＸ(デジタルトランスフォーメーション)化の動きも若干停滞しているよう感じます。不動産取引では金額が高額なことや重要事項説明が必要なこともあり、業者側としてはどうしても面前での交渉や契約が好まれるようです。

ただ、今の若い世代は生まれたときから既にスマートホンが身近に存在し、いわゆる「デジタルマインド」(デジタルツールに慣れている)が非常に高いように感じます。物件探しは売買、賃貸でもまずはサイトを検索してから決め打ちで我々業者を訪問する行動パターンがもはや当たり前となっています。

我々業者側も過去の習慣に慣れてしまって、新しい知識を吸収することや新しい道具の使い方を習得することを放棄すると完全に取り残されてしまい、仕事を大手業者に奪われることにもなりかねません。常に学ぶ姿勢がますます重要になるでしょう。不動産取引では取扱金額が大きいことから重要事項説明のミスを理由に高額の賠償請求を受けるケースも耳にします。『我々自身の身を守る』ためにも法律改正や重要事項説明書の書き方などの勉強研修会に積極的なご参加をお願い申し上げます。

県本部運営でも今後予想される協会会員数の減少や公益社団法人としての未来像について考えつつ、新しい方向性を示す時期にさしかかっているものと考えます。

福岡都市圏にある筑紫支部は、まだまだ域内人口も増加しておりビジネスチャンスが広がる余地があります。しかし、福岡県全体を見れば発展が約束された地域ばかりではありません。会員の皆様からお預かりする大切な会費を無駄なく会員自身のために活用配分し、若い世代が誇りと自信をもって仕事が出来る環境整備が必須だと痛感しております。

最後になりますが、今まで２期４年間、筑紫支部会員の皆様からお支え頂いたからこそ何も支障なく支部運営を行えた結果に繋がったものと確信します。この場を借りまして深く皆様に感謝を申し上げます。また、私自身も次の世代へのバトンを渡す時期が近づいていると考えています。次世代を担う人材育成も今後を重要な任務の一つであります。筑紫支部および我々業界が健全に発展すべく、今まで以上に頑張りますので筑紫支部会員のお力添えを賜り、遠慮なく厳しいご意見ご指導を戴けますよう、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。